2009年3月22日日曜日

黒部五郎から源流へ


3月21日

和佐府(0:00)~飛越トンネル(1:35~45)~北ノ俣避難小屋(4:20~50)~北ノ俣岳(6:40)~黒部五郎岳(8:50)~滑降開始(9:40)~五郎沢出合(10:00)~赤木沢出合(11:00)~北ノ俣岳(13:30)~避難小屋~飛越トンネル(16:15)~和佐府(17:10)

前日は休みだったが、結局あまり睡眠はとれなかった。とにかく今日は歩き通すしかない。
大規模林道は雪切れしておりスキーを脱いだり担いだり、先が思いやられる。

飛越トンネルから先は昨日の入山者と思われるトレースが残っていて北ノ俣の避難小屋まで導いてくれた。このトレースがなかったら五郎沢の滑降はリミットを設けていたので成し得なかった。感謝!

避難小屋の上方にヘッドランプの明かりが見える。トレースの主だろう。小屋で大休止。

北ノ俣への斜面はクラスト。強風も加わり、途中からシートラで頂上まで。自分はすでにヘロヘロ、黒部五郎が遥か彼方に見えるが相棒は容赦してくれない。仕方ない、行くか!

途中で先行していた4名と合流。トレースの礼を言い、暫し歓談。
稜線上はさほど風がなかったが、黒部五郎頂上付近は強風。
さっさと、頂上を後にしてドロップ予定の肩へ降りる。
肩でピットチェックを含めて大休止。
意を決してドロップ。ちーん!
カール壁はクラスト、100mも降りると新雪が腐りスキーを取られ快適とは言えないが、障害物のない斜面にスキーを走らせるのは気持ち良い。後は一気に五郎沢出合まで。
本流と合流し赤木沢出合まで移動。精神的核心部は終わった。

赤木平を経由して北ノ俣へ登り返すが、これを登り切らない限り帰れない。
酷い靴擦れとヘロヘロの身体に鞭を打ってなんとか北ノ俣へ這い上がる。



分岐の直下もクラストしたままで辛い滑りを強いられるが2400mあたりから、雪は緩み小屋まで最高の斜面が展開している。が、楽しいのはここだけ。
寺地への登り返しを含めて、トンネル直前で何度も登り返しを強いられる。
「もう、来ねーぞ」と悪態ついて長い一日が終わった。Posted by Picasa