2010年2月18日木曜日

2月6日~9日


2月5日(金)
 明日からのWCMに備えて移動。外は雪。しかも結構な勢いで降っており、妙高越えが心配だが、とにかく出発するしかない。事故を起こさないよう、貰わないように。
 途中でワイパーが凍りつき、視界が確保できないので、氷を落としながら騙し騙し進む。途中で仮眠してたら日付が変わってた。

2月6日(土) 晴れのち雪
 上信越道は案の定、通行止め。一般道は凸凹で走りにくく、除雪された雪山の山脈が続く。妙高から再び高速に乗るが、山を越えるといつの間にか周囲に雪は見当たらない。小布施Pで再び仮眠して集合場所へ向かう。

第2回WCM 私見
 今年も真っ暗な駐車場で点呼を取って始まった。世話人の御二人からのオリエンテーションの後、危急時・レスキュー対策として無線機・ビーコン・ショベル・プローブ(以下3点セット)の携行をお願いした。山岳スキーの世界ではもはや常識であるが、自分が見ている限りクライマーが3点セットを携行していることは少ない。
 前回のWCMでも酒の席で話題になったが、「携帯電話くらいにコンパクトになれば装着するクライマーも増えるのではないか」と・・・ もちろん、価格も大事な要素ではあるが。
 確かに、自分も「重くなる」、「うっとおしい」などと理由をつけて錫杖等でのクライミングにおいて3点セットを携行することはなかったが、滝谷での事故をきっかけに自分自身と仲間の命を守る為に、3点セットを必携するようになった。もちろん、同行の仲間に対しても。人間、痛い目に遭わなければ痛みは分からない、愚かな生き物なのだ(自分だけか)。ただ、喉元過ぎれば熱さ忘れる・・・・
 もちろん、ビーコンが免罪符になる訳ではないことは誰もが百も承知していることであり、雪崩が起きやすいタイミングや斜面に入らないことが大事なのだが・・・・  人間の心理とは恐ろしいもので、普段の登山であれば登らないような状態でも、WCMという雰囲気のせいか山や壁の状態・自分の力量を置き去りにしてしまうようだ。

 そんなこんなで韓国隊とBCマネージャーを置き去りにして、日本人クライマーはみんな風雪の中壁に向かった。北海道クライマーに言わせるとレベル1だったかな? 樹林帯で雪崩て敗退したのを皮切りに自然落氷を受けて皆が敗退する中、一番嫌がっていた者が取り付きまで行ったら登らずにはいられなかったようで、きっちり登ってくるところがさすがです。

 敗退者はBCでイグルー講習会。

夜はもちろん宴会。えらいことになりました。


5年に一度という今季一番の寒気の中での一コマでした。



2月7日(日) 雪のち晴れ
 昨日からの雪は増大し、当然のように登攀は不可。下山するのがもったいない天気になりましたが、これだけ降られると危険が危なすぎます。ゆっくりと朝からカレー食ってBCを撤収。
 林道終点の車両デポ地でツエルト搬送とビーコン捜索の研修を行い、宿に向かう。が、行方不明者発生・・・
 夕食後、ネパール2隊の報告会を行い宴会。今夜は控えめに・・・・


2月8日(月) 晴れ
もったいないほどの良い天気だが、これも運命。
黒部のスライドショーと韓国隊を含めた4隊の報告会を行って幕を下ろした。

「あじとも」でとんかつ食って八ヶ岳へ移動。


2月9日(火) 雨のち曇り
前夜から雨。とにかく暖かく、今シーズン一番の暖気が入って5月並み。韓国隊に「お前らが雪と雨を連れてきたんだろう」と言っていたのだが、はるばる日本まで来てアックスを振らないで帰す訳にもいかないのでちょろっと登ってほったらかし温泉入って伊豆へ。

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