北方稜線から本峰を目指します。
というか、天気の具合で否応なくそうなった訳ですが、私はこの方が好きです。
というのは、何といっても小窓の王やチンネ、本峰を眺めながら苦労して辿り着く先に頂上があるからです。逆コースだと頂上から後半の行程が大変なのに、どんどん下っていくので消化試合の感が拭えません。
また、池ノ谷ガリーや池ノ谷尾根の頭への登り、長次郎のコルからガレ場が登りになり、神経を削られる部分が少なくなります。また、小窓尾根のトラバースも迷いにくいと思います。
平地の天気予報は良かったものの、山岳地帯は天候に恵まれませんでしたが、何とか歩き通すことができました。
小窓尾根のトラバースは堅い雪渓が残っているので、ピッケル・前歯付きアイゼン必携です。
勿論、ロープ・ハーネス・ヘルメットも!
2週連続で道迷いが原因の遭難があり、警備隊が出動しておりますので視界が少ない状態では入り込まない方が賢明ですので、不安のある方は、積極的に止めておきましょう。
また、別山尾根でも天気が悪いと道を見失うことがありますし、当然岩場や鎖は滑りやすくなります。小屋の方に「行けますか?」なんて聞く方がいらっしゃいます。命懸けで救助に駆けつけてくれる方がいることを想像してくださいね。