好天の長次郎谷から登頂し、早月尾根を下降していましたが、途中でお客様が転倒。
自力歩行困難、ガイドによる搬送も困難と判断し、救助要請しました。
関係者の皆様には多大な御心配と御迷惑をおかけしました。
この場を借りて、お詫び申し上げます。
事故当日の行動概要
剱沢小屋(4:15)
本峰(9:25~45)
早月尾根2830m地点・事故発生(10時45分ころ)
2780m地点(2800mの看板)にて救助要請(11:30)
頂上付近にいた警備隊員2名と合流
12時20頃? 防災ヘリでピックアップ
中央病院に搬送
事故の概要
早月尾根分岐からアンザイレンして、お客様は各自鎖にランヤードをかけながら下降。
獅子頭を通過し、鎖場は終わったが岩場が断続するので、アンザイレンして2600mまで下降する予定だった。
アンザイレンした状態で緩傾斜の登山道を下っていて、最後尾のお客様がスリップして転倒(尻もちをついた程度)
左足首に痛みを訴えたが大丈夫ということだったので、そのまま下降するが痛みが強くなったようなのでテーピングして下降するも足に荷重出来ず、お尻をつきながら下降する状態。
自力歩行困難、ガイドによる搬送も困難なため、救助を要請した。
事故原因
緩斜面(15~20度程度)の岩に砂が乗っており、スリップした。
当事者に事故原因を聞いたが、下りは苦手でバランスが悪いと認識していた。
診察結果
中央病院にて診察していただいたが、整形の専門医ではなく、レントゲンのみでは判断できないが、骨折はしていないだろうということで、当日、退院(受診のみ)。
靭帯損傷の疑いがあるので、帰宅後専門医を受診することとなった。
ガイドとお客様2名は早月小屋にて宿泊して、翌日(2日)馬場島へ下山。
富山駅で当事者と合流して解散。