今年も、やってきたようです。
寒冷前線の通過と寒気の流入によって、日本海側の地域では夏よりも晩秋から初冬にかけて雷が多く発生します。太平洋側・内陸の地域では冬型の気候になると季節風が強いものの、平野部では晴れて穏やか(あくまでも比較して)な気候となります。この地域(太平洋側・内陸)に生活されている方々は、普段の生活の中では、日本海側の状況というのは想像しにくいと思います。
日本の登山者は殆どが太平洋側にお住まいかと思います。天気図、衛星画像、レーダーとかライブカメラ・・・ それらから予想して見極めることは大切ですが、バーチャルでは味わえない現実があります。
私自身、山は天気の良いときにしか登らせていただけないものでもあり、ガイドを実施するにあたっても、条件の悪い山には行きません。ただ、条件の悪い山を経験することは登山者としてマイナスになることはありません。
今の世の中、軽量化・スピードがもてはやされているようですが、条件の良いタイミングだけに登山してきた積み重ねのない方が冬山で軽量化・スピードを優先すると不慮の事態に対応できないのではないでしょうか?