富山県警に入った連絡によると、30日午前8時55分ごろ、富山県立山町の北アルプス・室堂大谷付近(標高2400メートル)で雪崩が発生、スノーボードやスキーをしていた男性6人が巻き込まれた。2人が心肺停止状態で運ばれたが1人の死亡が確認された。3人が足の骨が折れるなどのけがをし、1人は無事。
県警などによると、現場は登山客や観光客の拠点になる室堂ターミナルから西に500メートルほど離れた国見岳の斜面。ゲレンデやリフトはないが、自分で板を担いでスキーやスノーボードを楽しむ人が多数訪れる。雪が積もり始める11月は最も客が多いという。
雪崩に巻き込まれた6人は、20~30代で、神奈川県などから来ていたという。29日に長野県大町市側から入山して現場近くで野営。30日午前8時ごろに出発した。4人がスノーボード、2人がスキーを担いで斜面を登っている途中だったという。雪崩後、自力で脱出したうち2人が消防に通報した。
立山黒部貫光(富山市)によると、幅約100メートル、高さ約150メートルにわたって斜面の雪が崩れた。雪崩が起きた午前9時現在の室堂平は快晴で気温は零下8.5度、積雪は180センチで風速0メートルだった。
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