一昨日は北西から
本日は南西から剱を攻めます
長期冬山縦走とクライミングを好む。 リングネームは「ラッセルうえだ」
Day18
約束された朝を迎える。これ以上ない登頂&下山日となるはずだ。
身体が消耗しているためか日に日に寒さに弱くなり、変温動物のように日射を浴びて体温を上げてからでないと動き出せない。安全圏までは射程圏内なので、のんびりと準備をして最後の朝を堪能してから出発。
本峰到着、いつも変わらない頂上が迎えてくれる。
山頂からの風景もいつもと代り映えはしないし、感慨深いものでもない。これから下降する早月尾根のことを考えると、落ち着いて登頂を楽しむ余裕はない。されど、ヒマラヤの未踏峰初登頂張りに3人で記念撮影を行い、歓喜している体を装う。
とはいえ、視界良好の早月尾根の下降は難しくない。所々、ズブズブの深いラッセルと東大谷から吹き上げる地吹雪に苦しめられながらも順調に高度を落とす。高度の変化に伴う、周りの景色を楽しみながら、馬場島到着。
「試練と憧れ」の碑は雪に埋もれていた。
本峰では味わうことが出来なかった喜びを噛みしめながら、夜は更けていった。
18日間を共にした馬2頭、暖かく?送り出してくれる家族、我々を見守ってくれた関係者の皆さんに深く感謝申し上げ、黒部横断2022の御報告とさせていただきます。
本編は、某山岳雑誌において御報告させていただく予定になっておりますので、御期待ください。
今回の教訓:じゃんけんは心理戦である!
Day17
昨日の午前中の行動は勇み足かと思われたが、結果オーライ。
2日前の予報だと、今日こそは約束された一日になるはずだった・・・
夜半から強くなり始めた風雪にテントの周囲が埋められて、ほんのりと暖かい。
予定時刻に声をあげるが、予定通り動ける状況にはないのでふて寝を決める。明るくなったテント内は入り口やベンチレーターから雪が吹き込んで、真っ白け。
誰ということもなく、これ以上寝ていられなくなり、もぞもぞと這い出して朝食を摂る。されど、視界なく風も収まらない。再び、シュラフに潜り込み二度寝。
若干、風も収まり天候の回復が見込まれてきたので昼過ぎから行動開始。
前剱を越えて、馬場島射程圏内で幕
Day16
時折、日差しがあるので我慢して登るが、とにかく手足の指先が冷たい。
内蔵助小屋に到着すると、青空が広がり雲海
皆、口には出さなかったものの「戻ったほうが良いのでない」と思っていたらしい。
室堂平の人工物が手招きしているが、誘惑を断ち切り消化試合のような稜線に歩みだす。