ゆきおとこのあしあと: 黒部横断２０２１　”１８日間　隔離生活の顛末” Day７、８

2021年3月10日水曜日

黒部横断２０２１　”１８日間　隔離生活の顛末” Day７、８

黒部横断２０２１　”１８日間　隔離生活の顛末”

Day７
本日中に核心部を抜けるべく早起きは三文の徳
懸垂を交えながらアップダウンを繰り返すと次第に尾根はたおやかな様相を呈してくる。
好天と条件のよい雪に助けられながらも２日間を要した。三文どころか丸儲けだ。

ただ、今後の天気予報は明日からの荒天を告げている。確実なのは明後日から大雪になること。明日行動できる確証はないので、停滞覚悟で早めに行動を打ち切り、水道完備の民宿がんどうを建設。

Day８
夜中はテントを叩く雨音が激しかった？
雨・・・　停滞だな。荷物が軽くなるってニヤニヤしていたが、あれっ意外と動けそう。
いつもの葛藤が始まる。
天気は確実に悪くなる。ここで停滞してやり過ごすのか、雪洞が掘れる場所を目指して動くのか。
昨夜の寝る場所じゃんけん大会も安定のセンターを確保した。ツキは落ちていないはず。
賭け事と勝負は勝ち続けるためにある。敗者は指をくわえるのみ。
雨は霙から雪へと変わり、全てが凍てつきはじめる。視界がなくなりロープを繋ぐものの、針金と化したロープは至る所で折曲がっている。先行き心配だなぁ・・・
仙人池ヒュッテに辿り着く手前で「ホテル仙人山」発掘。犯罪者にならずに済んだ。