Day10
案の定、夜中に暴れ馬が、もぞもぞと除雪の準備を始めた。
周りが埋まり始めテントの高さまで積もってるようだ。一頭では、どうにもならない感じなので二頭体制で除雪を行う。良く働く、お馬さん達である。
明るくなるまでに再度の除雪も覚悟していたが、シュラフに潜り込むと暴風が吹き荒れるようになる。テントのポールが折れたり、生地が破れたりしないかと心配だが、どうしようもないので祈るのみ。お祈りの効果か7時ころに風が弱まってきた。
次第に、風が収まってきたので朝食。
外の様子を見てみると、暴風でテントの周りの雪はすっかりなくなっている。深夜の除雪はなんだったんだ・・・
なんだかんだしてると、日差しも差してきた。
軽い雪は吹き飛ばされたが、代わりに密度の高いズブズブの泥沼のような雪に変わっていた。ロープを繋げ、ばん馬が北峰まで空身でラッセル。さすが「ばん馬」です。
どんどん、天候は回復し山々が視界に入ってくる。
ハシゴ谷乗越への分岐に再び絶景ホテル誕生。
これだから山は止められない。