Day7
昨日の残業明けではあるが、早出出勤。連日行動で疲れも出始めてきた。
難しくはないが、荷を担いだままでは歩けないので、思いのほか時間がかかる。
予報通り、昼過ぎから天候が悪化し降雪が激しくなる。トサカ尾根の尾根状地形が終わり1930mのコルに岩屋を確認したが、ベースが安定していないので却下。何より、ここで泊まってしまうと、北峰への急斜面は今後の降雪で雪崩のオンパレードとなるのは間違いない。降雪が少ない今のうちに登り切っておきたい。
降雪は時間の経過と共に激しくなり、踏み込む斜面では雪崩を誘発しまくるが登り切るしか選択肢がない。空身で登ったトレースは雪崩に洗われて、二人目が登るときにトレースは完全に失われ続けた。どうにもならないが、どうしようもない。
視界の中に平坦地はなく、日没が迫り始める。斜面を切ってテンバとする選択肢もない。
ロープを繋いでいても雪崩の餌食になれば、只事では済まない量の積雪量になってきた。
案の定、荷上げをしていたばん馬は直撃をくらい、ヤバかったらしい。
何とか、暗くなりきる前に平坦地に辿り着き、安心して眠れる場所を確保した。
十字峡での暴言が剱の神様の怒りを買ったようだが、なんとか試練の範囲で収めていただいたようだ。我々は、まだ見放されてはいないらしい。
本日も早出
戻ってくると雪崩で埋まってる